中国武術
スタッフルーム
中原雄一( 15/07/01 Wed 0:45 更新)

中国武術

  • 将来の展望を考える上でとても影響のあった時期でした。
  • それまでは武道における「基本のフォームと実用のフォーム」は全く別のものとして解釈していたのですが、中国武術「詠春拳」を習うことによって覆されました。詠春拳では基本のフォームをほとんどそのまま組み手に用いるのですが、これをみて私が過去に習った空手にもそれは当てはまるのではないかと再認識しました。
  • 空手の場合、動作の適用に関する詳しい情報が弟子に伝わらなかったため、基本と戦闘スタイルが全く別物に分離してしまったのではないかと推測されます。
  • もちろん、道場によっては、過去の空手のフォームを使って戦闘を行っていることでしょう。
  • また、詠春拳の学習は、それまで西洋体育の理論しか勉強して来なかった私には大きな刺激になりました。筋力を総合的に増すことでパフォーマンスを高めようとする西洋体育に対し、東洋体育は「無駄な力の発揮」を省き、「力を集中」することでパフォーマンスを高めようと試みます。さらには、運動生理学でいう「生理的限界」と「心理的限界」のギャップ(潜在能力ともいいます)を埋め、力を増幅する方法もとられます。
  • このように書くと簡単なことのように思えますが、実際体験してみるとものすごい圧力を感じます。それだけでなく、自分の力が抜き取られてしまうようなこともよくありました。
  • とにかく、先生はすごい人でした。詠春拳の技術についても言葉で的確に表現できますし、体現もできます。教え方がとてもうまい。それだけでなく、文章もイラストもすばらしい。今までに英語や詠春拳の技術書も出版されています。さらに英語も広東語も話せる。整体も身につけている。パソコンでプログラムも組める…。とてもマルチな人で、大きな影響を受けました。
  • 私が現在パソコンを使えるのも、彼のおかげだと思います。彼がMacintoshを紹介して下さらなかったら、パソコンを積極的に使おうとはしていなかったかもしれません。FileMakerProを覚えるのにも、彼の作った栄養計算プログラムを参照しました。
  • フィットネス向上用のプログラムとして後に私が開発したフィットネス カンフーも詠春拳の体験がなければ生まれていなかったでしょう。両者は全く別物ですが、基礎的な理論は空手よりも詠春拳のほうに大きく影響を受けました。それで「フィットネス カラテ」ではなく、「フィットネス カンフー」と命名したのです。

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